吃音治療で信頼のおける病院

吃音は治療方法が確立しているとは言えません。しかしながら、有効とされている療法やトレーニングは存在します。

まずは言語療法の専門家である言語聴覚士のいる施設へ相談しましょう。大学病院を始めとした医療機関のリハビリテーション科、耳鼻咽喉科、神経内科などで受けられることが多いです。

また、吃音治療を専門とした民間の研究所もあります。

吃音治療はかつて多くの誤解や偏見にさらされ、根拠の乏しいトレーニングや治療機器も横行していました。信頼のおける専門機関を吟味することも重要でしょう。

▪︎国立障害者リハビリテーションセンター

西武新宿線・西武池袋線の「航空公園駅」または「新所沢駅」から徒歩15分ほどのところにある機関です。病院、自立支援局、研究所を含む6部門があります。

吃音の治療・訓練において、幼児にも成人にも対応しています。

幼児の場合、聴力検査と耳鼻科医による診察、言語聴覚士による言語評価、各結果とその後の方針の説明を経て、症状に応じた訓練へと移ります。

成人の場合は耳鼻科医の診察と言語評価から始まります。いずれも、初診にあたっては予約が必要です。

▪︎北里大学病院

小田急線「相模大野駅」または「相模原駅」からバスで20分ほどのところにある北里大学東病院には、吃音も治療の対象に含まれているリハビリテーション部があります。

医師、言語聴覚士だけでなく、理学療法士、作業療法士、看護師、ソーシャルワーカーが連携を取り、診察と訓練だけでなく社会復帰へ向けての支援も行っています。

また、セカンドオピニオンや他院を退院後の方にも対応しています。

医師による診察後、言語聴覚士の訓練を受けられます。他院の紹介状がない場合、選定療養費3,240円がかかります。

▪︎杉吃音治療院

JR総武線、都営大江戸線「両国駅」より徒歩4分ほどのところにある吃音専門の治療院です。独自の理論と実践的方法論をもとにした訓練を行っています。

吃音の捉え方を変えることで心理的な生きやすさを求めたり、個性として受け入れたりといった方向ではなく、あくまで「吃音の改善」「克服」を目指した「発声のコントロール」を掲げています。

発声に特化した訓練法はかつて日本国内で流行しましたが、現在はあまり行われていません。

望むような結果に結びつかなかったり、かえって悪化したりといった場合、本人の意志の強弱などの精神論にすり替える傾向が見られ、実績は認められるものの相性の良し悪しの大きな院と言えそうです。

「直すためには何でも試したい」という方にはよいのではないでしょうか。

▪︎その他

関西では大阪市総合医療センターに小児言語科という診療科があり、幼児の吃音を専門に取り扱っています。

言語聴覚士による訓練のほか、耳鼻咽喉科や神経内科と連携した治療も受けられます。ただ他院からの紹介状が必要な点、非常に混み合っており予約が取りづらい点などがネックです。

吃音を専門としている機関はとても少なく、あったとしても幼児を対象としているところがほとんどです。成人してからの吃音治療はハードルが高いことは全国的な課題となっています。

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