幼児・子どもがどもりだしたらどうすればいい?

子どもの吃音に気づいたら、まずは親・家族が焦らず、理解を深めることを心がけましょう。

吃音は、一般的に正しく認知されているとは、まだまだ言えません。理解のないまま間違いを指摘したり言い直しをさせたりするうちに、症状を悪化させてしまうこともあります。

初期の対応としては、「自分は吃っている」と気づかせないよう、自然に接するのがよいようです。「うまく話せない」「他の人と違う」と悩み始めると、別の問題にも繋がりやすくなります。

幼少期の、いわゆる発達性吃音は、成長とともになくなっていくことがほとんどです。医療機関や発達相談などへ行っても「しばらく様子を見ましょう」と保留されるケースが少なくありません。

構え過ぎず、あたたかく見守ってあげましょう。あまりにも症状が顕著であったり、不安で落ち着かなかったりといった場合には、言語聴覚士のいる医療機関や自治体ごとの発達相談へ問い合わせてみるのもよいでしょう。

●親・家族の対応

「しつけや育て方が悪かったのでは」と、自分を責めないようにしましょう。吃音の原因は未だ解明されていないにもかかわらず、厳しいしつけや家族からの愛情不足など、心因性のものであるという誤解が蔓延しています。

ストレスや不安は、症状の悪化に繋がることはあり得ますが、それだけが原因とは言えません。子どもの吃音にも自分自身に対しても、できるだけおおらかな気持ちで向き合いましょう。

吃音のある子どもから「なぜ自分は吃ってしまうのか」などの質問があった際には、本人はすでに気づき悩んでいるわけですから、その話題を避けず、素直に答えることが大切です。同時に、吃音のある今のままでもいいのだと、しっかりと愛情を伝えてあげましょう。

子どもへの優しさや同情からくるものであっても、言葉が出ない場面において「会話の先取り」をすることは逆効果です。自分で話そうとしている意欲を奪ってしまいますし、頼ることに慣れさせてもよくありません。ゆったりとした雰囲気で、辛抱強く待ってあげることが重要です。

●幼稚園(保育園)や学校へのお願い

吃音は、未だ解明されていない部分も大きい障害ですから、保育や教育に携わる人だからと言って十分な知識を持っているとは限りません。他の児童や保護者なら尚のこと、誤解や先入観に悩まされることも少なくないようです。

可能であれば個人面談など教師(保育者)と対面で話せる機会に、難しければ書面や電話ででも、症状や対応について相談しておきましょう。

その際、からかわれたりいじめの標的にされたりしていないかよく見てほしい、発見した場合にはすぐに教えてほしい、症状の出やすい状況(人によって異なりますが、朗読や前に出ての発表など)は避けてあげてほしいなどの要望を伝えるだけでなく、具体的な対応の仕方まで相談しておけるとよいでしょう。

吃音の症状が出ても「落ち着いて」と言わなくてよいことは、意外と知られていません。精神的には落ち着いており、言葉が出ないだけなので、かえって苛立たせたり落ち込ませたりさせてしまうのです。

また、授業中に答えを求められる場面で言葉がつかえたり黙りこんだりしても、問題が分からないのではなく単に言葉が出ないということもあります。子どもの日頃の様子や望ましいフォローの仕方を、わかりやすく伝えましょう。

●友だちにからかわれた時

「どうして、ぼく(わたし)は話すときにつかえるの?」などの質問が子どもの口から出てきた場合には、友だちから同じ質問をされた、あるいはからかわれたからだと考えられます。

つまり、質問している子どもは原因を知りたかったり不安になったりしているだけでなく、そういった場面でどのように対処したらよいかを教えてほしいのです。そうした際には、「体が持っている癖なんだ」「大きくなったら治ることが多いんだよ」などと、友だちに説明できるようきちんと答えてあげましょう。また、悲しい、悔しい気持ちに寄り添うことも大切です。

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